早稲田王と運スタ代表の意外な関係




2014年度、2015年度の早稲田王、西江健司氏ははおそらく早稲田大学で1番有名な学生だ。

フラッシュモ部の創設者で初代幹事長でもあり、単位ブレイカーズや男祭り2014実行委員会代表を務めた彼は、ターリー屋早稲田店のナン記録を最近まで保持いていた。
彼の周りには情熱に溢れ、能力の高い生徒が集まるってくるが、その1人は間違いなく「早稲田祭運営スタッフ2013」代表を務めた山下健志氏だ。

起業を経験し、一癖も二癖もある「早稲田運営スタッフ」のメンバーを取りまとめてきた彼は、おそらく早稲田大学で最もリーダーシップがあり、熱意溢れる生徒でもある。そんな山下健志氏と西江健司氏の共通点は、同じ商学部生にして大月ゼミ生であるということだ。

早稲田大学商学部で人気なゼミを挙げるとしたら3位には確実にはいるだろうと言われる大月ゼミは、組織改革について学ぶゼミである。

サークルで組織改革ができると考えるならば、サークルの幹部や組織を動かすことのできる地位にいる学生が最もゼミ生にふさわしい。大月ゼミは、そんな学生と一緒に「どうしたらよりよい組織を作り出せるか」について考えるゼミなのだ。

ある日、現在3年生の西江健司氏の2つ上の学年の先輩である山下健志氏は、ゼミの発表で、「どのようにしたら多様性に富んだ学生が集まるか」について発表した。「AO入試の割合を上げるべきだ」と結論づけた後、彼はこう言い放った。

「まだ言い足りないので、本を出版することにしました。」

パワーポイントの画面に映し出される本を見て、ゼミ生があっけにとられたことは容易に想像できる。

そして、その後の飲み会で山下健志氏に本を出すまでの流れをひと通り聞いた西江健司氏は、2015年末にエール出版から本を出すことが決定のだ。

本を出版社に持ち込むことから始めた西江健司氏は、何度も断られても諦めることもせず、最終的には山下健志氏が出版した編集社に持ち込んで本の出版が決まった。大学生にして本を出版するという人並み外れた実行力を持つ男がいなかったならば、西江健司氏が本を出版することもなかっただろう。同じように、山下健志氏にも彼に影響を与えた先輩がいたのかもしれない。

どんな人も受け入れる早稲田の魅力は、受験生をひきつけてやまない。
そして、自分では決して思いつけない、実行できないアイディアを実現している先輩がいて、その先輩と一緒に学生生活を送れることこそが早稲田大学の1番の良さなのだ。

無題

インタビューに答える早稲田王

そう答える西江健司氏の生き様が、早稲田の未来を明るく照らしている。




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