早稲田を面白くするWebメディア つーるーおーる!では、これまで早稲田大学のテニスサークルについて様々な記事を書いてきた。ただ、早稲田のテニスサークルについて書いたからには、慶応のテニスサークルについても書かなくてはならない。
4回にわたって、慶応のテニスサークルについて取り上げていく。新入生向けではあるが、現役の慶応生が読んでも楽しめる内容になっている。
テニサーってなに?
テニサーとは何だろうか、それは言うまでもなく”テニスサークル”のことである。
そもそも、慶應のサークル=テニサーというイメージはないだろうか?
「慶應かぁ、テニサー入ってんの?」は、他大学の友人によく聞かれる質問でもある。
慶應には非常に多くのテニスサークルが存在する。
大学に正式に申請して公認を受けたものだけでも45サークル以上、所属人数の合計は4000人を超える。
この数は日本最大級と言っても過言ではない。
そのたくさんのサークルがそれぞれの存亡を賭けた必死の勧誘活動を行い、新入生を大量に集める。
さらにテニサーは他のサークルに比べ、「新歓の時期に(勧誘に乗って)とりあえず入る」という感じが強く、
そのために慶應の新入生のテニサー所属率は非常に高い。
また、テニサーは入会の期限がオリエン期間内と極めて短く新入生がその期間に集中して入るため、
大学で最初にできた友人というのはクラスの人かテニサーの飲み会で会った人という場合も多いのだ。
テニサーに入る
最初にはっきり言う。テニサーは「とりあえず」入っておいて損はない。
まず友達が出来る。飲み会にでも行けば同じ立場の新入生が大量にいるので、
同じ学部で履修の相談をするとか、サークルの話をするとか話すネタは尽きないだろう。
また新歓期間は格安、もしくはタダで飲み食いできる。そして優しい先輩のアドバイスを聞ける。
どんなに怖くて厳しい先輩も「新入生に入ってもらう」というただ一つの目的のため、非常に優しくなっている。
どんなことを聞いても懇切丁寧に答えてくれるだろう。
逆に、この時期に新入生に対して厳しい先輩はテニサーの先輩として失格である。
大学に入ったばかりで右も左もわからない新入生が接する「この時期は優しい先輩」と「最初に飲み会で会った友人」は、
大学生活をスタートする上で大きな助けとなるだろう。
さて、実際に入るにはまずチラシをもらおう。あえて、話しかけてきた勧誘に乗って入るのは勧めない。
たくさんあるんだ。きちんと選ぼうじゃないか。
チラシは、自分から貰いになど行かなくても拒みさえしなければ自然と腕の中に積まれていくはずである。
その中で良さそうなテニサーのチラシを見て、書いてある連絡先にメールをする。
電話でも良いのだが、後に勧誘電話が大量にかかってくることがあるので嫌な人はメールにしよう。
おそらくすぐに返信が来る。そして文面はたいていこうだ。
「今日の○○時からお茶会があるんだけど来ない?
△時に諭吉前に来てくれれば、タダでいろんな相談聞くし、お菓子食べられるよー」
お茶会。それは新入生を近くのお店に連れて行き、
先輩方がお菓子を食べさせてくれたり履修の相談に乗ってくれたりするイベントのこと。
多くは無料で、しかも出入り自由である。
テニサーはオリエン期間毎日のようにお茶会を開いているので、好きなだけ行って雰囲気を見よう。
合宿の写真を見せてくれたり普段のサークル活動の説明をしてくれたりするはずだ。
また、テニサーはお茶会同様、毎日のように新歓飲み会を開く。
入会していなくても行けるところが多く、格安もしくは無料で飲み放題である。
飲み会の雰囲気や先輩方の仲の良さなどを見るためにも、
入るかどうか迷っているテニサーには一度は足を運びたい。
ここでも先輩が話を聞いてくれ、新入生の友達も出来るだろう。
ちなみに新入生にも飲ませるテニサーはあまりなく、断れば強制されることはないので安心してよい。
実際に入会する際には、入会金が必要になる。
金額はテニサーによって異なるが、2000円~3000円といったところだ。
お茶会などで先輩に直接払うか、オリエン期間中キャンパスに設置されている、ブースに行って払おう。
名前や学部、連絡先などを書き、入会金を払えば領収書と「登録証」のようなものをもらえる。
これで晴れてテニサーに入会できたことになる。
ちなみにオリエン最終日か次の日に、多くのテニサーで入会した人のみを対象とした飲み会が開かれる。
そこそこに飲みつつ、友達をたくさん作ろう。
テニサーに入る際の注意点
テニサーに入る過程で特に注意する点がいくつかある。
・硬庭連(詳しくは後述)のテニサーは新入生の入会数の上限がある。
人気のテニサーは、上限を超えると勧誘が締め切られ入れなくなるので早めに入ろう。
・硬庭連の複数のテニサーに同時に入ることはできない。
それぞれで入会金を払えばその場では入れてしまうが、あとでどっちかをやめることになるので注意しよう。
・新歓期、先輩が優しいのは当たり前である。
そのことを踏まえた上で、選ぶ側である新入生は逆に厳しく選ぶようにしよう。
・内部生へ…内部生に対しては「内部枠」「塾高枠」を設けているテニサーが多い。
この枠は数人の場合もあるので、人気のところにはオリエン初日に入るぐらいの勢いで突撃しよう。
吟味した上で断られるのはかなりショックである。また事前に先輩からテニサーの情報を集めておこう。
それができるのが内部生なのだから。