早稲田にミスコンが存在しない理由とスーパーフリフリゲーム




どうして早稲田にはミスコンが存在しないのか、あなたは知っているだろうか?

実は、早稲田生が過去に起こしたある事件が大きくかかわっているのである。

早稲田大学のミスコンの歴史を2回に分けてさかのぼる「ミス早稲田」特集の前編。

異様な盛り上がりを見せた2003年「ミス早稲田」

2003年に、早稲田大学に所属する複数の学生が起こした「(通称)スーパーフリー事件」が明らかになった。これは、早稲田大学の公認サークルであった「スーパーフリー」のメンバーの大学生が女子大生に対して組織的な強姦を行ったとして2003年6月19日に中心メンバーの学生が逮捕されるという前代未聞の事件だった。その3日後の5月22日に「スーパーフリー」は解散。7月1日には、大学当局は当時在籍していた早大生らを退学処分にすることを発表した

複数の現役早大生が組織的に輪姦を行っていたことに大学内が騒然とする中、2003年7月1日(処分が決定された日と同日)に大隈講堂で「第18回ミス早稲田キャンパスアイドルコンテスト」が開催された。

参考(http://www.waseda-links.com/wpress/article/0106_miss/)

コンテストの中では、まず候補者7人が浴衣姿で登場。その後水着に着替え、特技を披露したり自己紹介を行うことになっていた。司会のお笑いコンビはスーパーフリー事件について一切口にせず、異様な盛り上がりを見せていた1500人の早大生のボルテージは最高潮に達した。

水着に着替えた後の余興の場水着の下に白Tシャツだけ着た「尻相撲」を行った候補者は、その後「和田さんスーパーフリフリゲーム」という名前のゲームにチャレンジ。腰に万歩計をつけて体をくねらし、10分間で最も万歩計の数が多かった候補者が優勝というルールのゲームに会場は熱狂し、会場の早稲田生からは怒号が飛び交うほどだったという。

参考(http://blog.livedoor.jp/jikoshoukaikoujyou/archives/50891703.html)

その後、性行為を連想させるこのゲームに熱狂し、ゲームの名前に逮捕者が所属していた団体の名前を付けるという出来事はその後すぐに大学内外で問題となり、インターネット掲示板「2ちゃんねる」などでの炎上に発展。

この出来事により、逮捕者まで出したのに早大生は反省していない!とする意見が広がり、このミス早稲田を運営していた「企画サークルとも~る」は解散に追い込まれた。

また、「早稲田大学無反省。被害者を冒涜。事件をもじった「和田さんスーパーフリフリゲーム」に 早稲田生1500人が熱狂。」という記事もこの世論を後押しした。

こうして、数少ない水着審査を行うミスコンであったミス早稲田は、2003年をもって消滅したのであった。


その後の2007年には、ミスコンを発展させた「わせコレ」が開催されることになり、学内は4年ぶりのイベントに熱狂することになる。

後編 新生「ワセコレ」と幻の「ミス早稲田実行委員会」へつづく




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