新卒で入社したMUFGを約2年で退職
早稲田大学を卒業後、三菱UFJフィナンシャルグループのとある企業で働いていましたが、2019年12月付で退職しました。
自分が何を考え退職という判断に至ったのか、そしてこれから何をしていきたいのかについて、今の時点で伝えられる全てを、この記事に書いていこうと思います。
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自分がサラリーマンになった理由
そもそもMUFGで働きたいと思った理由の1つは、「最新のフィンテックに興味があった」というもの。
スマホ決済、無人レジ、生体認証、仮想通貨、国際送金などなど、こういった技術は間違いなく今後世の中に広まっていくはずです。
- 手ぶらでコンビニに入り、商品を手に取り、そのままお店を出るだけで決済が完了している
- 指紋一つで、世界中どこへ行っても買い物ができる
そんな未来は間違いなく凄いし、かっこいい。
そんな「フィンテックへの憧れ」が理由の一つです。
そしてもう一つ、もっと根本的な、人生観とも言えるような動機。
それは「良い大学を出て、良い企業に入れば、幸せになれる」というもの。
全国の子供達が「勉強して良い大学に入って、良い企業に入れば幸せになれる」と信じ、毎日勉強しています。
そして子供だけでなく、多くの大人達も信じているかもしれません。
「こんなに多くの人が目指すんだから、きっと素晴らしいものなんだろう」
子供の頃から漠然とそう思っていました。
しかし実際に「良い大学を出て、良い企業に入った」今、本当に幸せなんだろうか、と考えてしまったのです。
サラリーマンとして働くことで感じた疑問
一般的なサラリーマンは、朝起きて、9時には出社して、少なくとも19時までは残業して、飲み会に行く人は行って、家に帰って、少しスマホをいじって寝ます。
週に5日はそう過ごし、2日休んだらまた出勤。
祝日があったり、年に1回の1週間休みがあったりしますが、基本的には出勤のサイクルを、退職するその日まで永遠に繰り返します。
社会人として働いていて気づいたのは、「皆ある種、意図的に、考えることを放棄しているな」ということ。
どういうことかというと、仕事に疲れていれば、
「幸せとは何か」「自分の人生にとって正解は何か」
などと考える余裕はなくなります。
しかし考えるまでもなく、生きていくにはお金が必要です。将来家族を持つことになればもっとお金が必要です。
そう考え、みな、「お金をもらうために、進んで思考を放棄しよう」としているように、自分には見えました。
「自分の幸せなどといった、余計なことを考えずに、毎日耐えていれば、お金がもらえる」
確かにその通りです。
しかし自分は「本末転倒ではないか」と考えました。
- 人間=幸せになるための生き方を考え、努力できる生き物
- サラリーマン=幸せになるために、あえて考えることを放棄している
自分の中の幸せの基準
毎日の仕事に疲れ、本当の意味で「考える力」を失いかけていた自分でしたが、そんな中でも必死に考えました。
「自分にとって、幸せと定義できることはなんだろう」
気づいたのは、自分の中の幸せの基準は、とても低いな、ということ。
- 好きなお店の油そばを食べる
- 銭湯、温泉に入る
- 昼まで寝る
- 少数の、仲の良い友達と遊ぶ
- サッカー観戦をする
- 飼い猫を可愛がる
- 趣味のカメラで景色の写真を撮る
- 好きなバンコクで過ごす
自分の中で、
「これさえできれば幸せだ」「これをしているときに幸せを感じる」
と洗い出せたのはこんな感じ。
ほとんどは数百円〜数千円あれば実行できるし、カメラはすでに持っています。
一番お金がかかりそうな「バンコクで過ごす」も、LCCを使って安い時期に行けば、2万円代で往復航空券が取れます。
滞在費も含め10万円用意するとして、アルバイトと節約で実現可能です。
実際にフリーターとなった今、貯金を使って一人でバンコクに来て、この記事を書いています。
「自分が幸せになるために、大してお金が必要ではない」と気づいてしまうと、
「毎日辛い思いをして朝起き、出勤してすぐ全力疾走するかのように仕事をし、夜まで働き、帰って寝る」
そんな毎日を送る必要があるのだろうか、と考えました。
- 多くの人は幸せのためにお金が必要と、漠然と思っている
- 自分の幸せについて考えたら、大してお金がかからないと気づいた
ウーバーイーツ配達で得てしまった最後のピース
ある時期からたまたま始めたウーバーイーツ配達の副業で、自分の決断の、最後の1ピースとなる経験をします。
それは「お金持ちと凡人の、圧倒的な格差を感じた」ということ。
都内でウーバー配達をしていると、家賃100万円を超えるような、タワーマンションへ配達することもしばしば。
実際にそのマンションへ足を踏み入れ、住んでいる方に商品を渡しながら、「世の中には家賃100万円を平気で払う人達がいるのか」と衝撃を受けました。
冷静に考えて、東京には労働者だけでなく、経営者もいれば、資本家もいます。
極々当たり前に、昔からその人達と、同じ東京で暮らしている訳です。
しかしいざ目の前に、現実として家賃100万円のマンションが現れ、その中に住んでいる人を見てしまうと、「我慢して月20万円、30万円が良いところな自分の生活って、なんなんだろう」と急に我に返ってしまったのです。
もちろん仕事をやめて、自分が家賃100万円の家に住むプランがあった訳ではありません。
しかし、自分が「毎日耐えて耐えて、やっともらえたお金」も、お金持ちからしたら「お小遣いにもならない額」なのかと気づくと、自分の目指しているゴールは何か見当違いなところのような気がしてきました。
退職という決断
ウーバー配達でお金持ちの家を訪れる度に、お金持ちの方からこんなことを言われている気分になりました。
- 君たちがいくら頑張って稼いだって、どんぐりの背比べだ
- そんな雀の涙ほどのお金に執着せず、別の幸せを探したほうがいい
もちろんこれは自分の妄想であり、実際にそんなことを言われた訳ではありません。
しかし確かに、自分の中で「お金以外の幸せを探そう」というスイッチが入ったのです。
そして悩んだ末に入ったスイッチは、なかなか強力です。
上司に説得されても、自分の中での決定は揺らぎませんでした。
「自分が目指したいこと」は、退職を伝えたタイミングでは今ほど深く考えることができていなかったので、「プログラミングとか、ネットの勉強をして生きていきます」とだけ伝えました。
「自分がやりたいことも明確にせず、会社を辞める」など、普通ではあり得ないかもしれませんが、自分の中では
- 少なくとも今の会社で耐えることで、幸せになることはない
- 仕事をやめて、脳の容量に余裕ができたら、やるべきことも見えてくる
という確信が持てていたため、辞めることにあまり未練はなかったです。
自分が本当に挑戦したかったこと
そして案の定、仕事をやめて「考える力」が回復してくると、自分が本当にやりたかったことが見えてきました。
それは「ブログやWEBメディア運営に、本気で取り組む」ということ。
急に胡散臭さを感じてしまうかもしれませんが、ここまで読んでしまったのも何かの縁と思い、もう少しお付き合いください。
自分は中学生の頃漠然と「コピーライターってかっこいいな」と思っていました。
大学生の頃ツイッターにハマって、ひたすら面白いツイートを考えていたりしました。
しかしいずれの段階でも、「文章で生きていくなんて、無理だ」という思いがあり、本気で「文章でお金を稼ぐ」ことに挑戦することはありませんでした。
「文章でお金を稼ぐ」などという邪道を行くより、「いい大学を出ていい企業に入る」という王道を行ったほうがいい。
そんな常識が、自分の挑戦したい気持ちをブロックしてきたのです。
前例があるなら、やるかやらないかだけ
「いい大学を出ていい企業に入る」という王道が、幸せになるという意味では間違いだった、と気づいた今、挑戦を止めるものは何もありません。
過去の自分を含め、「文章で生きていくなんて無理だ」と思っている人は、真面目に「文章で稼ぐ方法」を調べることすらしません。
Google検索をすれば無限に情報が手に入り、TwitterやYouTubeを見れば「文章で稼いでいる人」が、丁寧にその方法論を紹介してくれているにも関わらず、です。
自分が「一人でロケットを開発して、一人で月に行こう」と思えば、それは無謀といえます。
なぜなら「完全に一人の力で、月に行く」というのは、人類で誰も成し遂げたことがないから。
しかし「ブログやWEBメディアで生きている人」がすでに存在して、その方法まで語ってくれているなら、あとは「やるか、やらないか」だけの話になります。
もちろんただ闇雲に努力するだけで結果が出るような甘い話はないですが、
- 努力する
- 成功者の方法を素直に受け入れる
- 成功例を見て、自分が間違っているところは直す
- また努力をする
という「正しい努力」をすれば、自分のやろうとしていることは実現できると思っています。
その後どんな感じか
ここまで考えたのが2020年1月の段階。
コロナも流行る前で、バンコクにこもってこの文章を書いていました。
気持ちのこもったいい文章になったとは思いつつ、公開する場がなくお蔵入りしていました。
2020年7月の今、つーつーおーる!でこの記事を公開しようという運びになりました。
現状どんな感じになったかというと、
ウバログという個人サイトがそこそこバズって、1日数百PVを獲得できるようになりました。
1000PVを超える日もあります。
まだお小遣い程度ではありますが、収益も発生しています。
またウバログがある程度評価してもらえたのか、当サイトつーつーおーる!の編集長を任せていただくようになりました。
記事を書いたりコンテンツを考えることは好きだし、学生時代は早稲田ツイッタラーとして暴れていたので、つーつーおーる!の運営も楽しいです。
それだけでは生きていけないのでウーバーイーツ配達を毎日していました。
ウーバー専業と言われる生き方。
途中でウーバーサポートの仕事を募集していると知り、応募しました。
クアラルンプールで働けるというのが、惹かれた大きな理由です。
無事採用されたので、コロナが落ち着いたらマレーシアに移住する予定です。
ウーバー専業に特に不満はありませんでした(強いて言えば去年の住民税がウザい)が、いつか東南アジアで働いてみたいと思っていたのでラッキーと応募した感じです。
そんな感じで、まだ当初の目標である「文章で生きていく」には到達していませんが、WEBメディア運営の能力は確実に高まっていると思います。
結果が出るまで試行錯誤する覚悟
「自分の幸せは、アルバイトの収入で全然まかなえる」と分かってしまった以上、「ブログ・WEBメディア」で一定の結果が出るまで、フリーター生活をすることになんの躊躇いもありません。
むしろ、自由な生活になってラッキーという感じ。
ウーバー専業時代は、毎日昼まで寝ていました。
これからウーバー サポートの仕事が始まりますが、クアラルンプールに行けたら、自分のコンテンツ力も上がっていい感じ、と思っています。
もちろん純粋に憧れがあった東南アジア生活を楽しみたいです。
「いい大学を出て、いい企業で働き続けるのが当然」
もしそんな価値観に「縛られている」「なんか違うと思う」という人がいたら、自分のような人間もいると参考にしてほしいです。
今後も自分の文章力や、WEBメディア運営術を高め、自分や皆さんを驚かせていきたいと思っているので、たまに何かしらをチェックしてもらえたら幸いです。
では、今回は以上になります。
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ありがとうございました。
この記事を書いた人:つちやみ
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