パパ活はデメリットだけではない?新宿区議会議員に立候補予定の早稲田出身候補者




「パパ活」について言及する異色の政治家

橋下徹氏や森喜朗氏を輩出した早稲田大学から、また異色の政治家が誕生しそうだ。
今回「つーつーおーる!」で取り上げる、細江聡氏である。

彼は早稲田大学大学院出身で、現在は小説家として活動している。
そして、彼が他の候補と比べて大きく違うのは、世の中で今話題となっているパパ活に関する政策を提唱していることだ。

全2回の前編となる今回は、パパ活とは何なのか、そして細江聡氏が提唱する「パパ活八策」について解説していこう。

新宿のパパ活で今起こっていることとは?

パパ活という言葉が世の中で話題になって久しいが、どのような定義で使われているのかを改めてみてみよう。

パパ活とは、20代~30代の女性が経済的に余裕のある男性と一緒の時間を過ごし対価として金銭を得る活動のことを指す。経済的な援助をしてくれるパパのような存在のパトロンを探す活動という意味で、SNSを発端に語感の良さからパパ活という単語が広まった。

「一緒の時間を過ごす」というのはいささか曖昧ではあるが、パパと呼ばれる男性と食事やデートあるいはカラダの関係(「大人」と呼ばれる)を持つことで、見返りとしてお手当てと呼ばれる金銭を受け取る。

最近ではパパ活専用のアプリなども登場しており、アプリの広がりやパパ活の知名度上昇によって、パパ活をする女性が急激に増えたことで、経済的に余裕がある男性だけではなく数千円を払うことで食事を共にするなどの手軽なパパ活を行う男性が増えているとも言われる。

一方のパパ活を行なっている女性は、生活のため以外の理由で仕方なく行なっていることも多い。
最近では(本来楽しいはずの)推し活のお金を工面するために、パパ活を行う女性がいるという内容がYahoo!トップに載ったことで、話題となった。

メン地下にハマる少女たち――注意したい「推し活」の落とし穴 #こどもをまもる(Yahoo!ニュース オリジナル 特集)

パパ活は全国的に行われていると推測されるが、中でも多いのが日本一の繁華街である歌舞伎町を有する新宿区だ。
トー横キッズなどで注目を集める新宿こそ、おそらく日本で一番パパ活が行われている「パパ活の震源地」といってもいいところである。

「パパ活八策」の内容

ここで、新宿区議会議員選挙に出馬する細江聡氏が提唱する「パパ活八策」をみていこう。

◆柱その1◆「パパ活」から子どもを守る
策一:「ちょっとだけよ!」
未成年者の「パパ活」に利用されやすい業態の年齢確認・本人確認の強化
策二:「ならぬものはならぬ!」
ホストクラブの高額売掛金営業への規制
策三:「ちがう、推しじゃない!」
アイドル等への「推し活」における未成年者への高額サービスを規制

1つ目の柱は、未成年者などをパパ活から守るための仕組みだ。
語感の良さもあり、パパ活は「手軽にお金を稼ぐ手段」だと見られることもある。
ホストクラブの売掛金や、推し活のために多額の現金が必要となった未成年者を守るために、年齢確認を含んだ防御策を講じるという内容だ。

◆柱その2◆悪い「パパ活」の根本を絶つ
策四:「元気ですか?」
合気道、柔剣道など、武道関連のコミュニティを振興
策五:「大丈夫だあ~!」
寺社仏閣や社会福祉協議会や町内会などと連携して「新宿寺子屋」を開催
第六:「次行ってみよう!」
物理的ではなく精神的な交流の場「新宿隣組」の普及

2つ目の柱は、パパ活のデメリットに焦点を当てた内容だ。
何らかの事情でパパ活をしている女性の中には、怖い思いをしたという人も少なくない。
武道関連のコミュニティの振興を深め、いざという時に自分の身を自分で守れるようにしようというのがこの施策の意図だ。
また、駆け込み寺となるような「新宿寺子屋」や悩み相談ができる「新宿隣組」などの制度は必須であろう。

◆柱その3◆良い「パパ活」精神で新宿を元気に
策七:「背伸びすんなよ!」
個性溢れる個人事業主の新規開業を応援し、インバウンド需要を獲得
策八:「世界に広げよう友達の輪!」
新宿区内で活躍するアーティストを支援する仕組みの創設

3つ目の柱は、パパ活のメリットに焦点を当て、それをさらに伸ばそうとするものだ。
見方によっては、パパ活を行なっている女性は自らの長所を生かしていく個人事業主であるとも考えられる。
コロナ禍が終わり、アジアを中心として観光客が多く来ている昨今の状況を見れば、インバウンド需要を獲得することでインバウンド需要を伸ばせるのは間違いないであろう。

この「パパ活八策」によって新宿区はどう変わっていくのか。
私は大きく分けて2つあると考えられる。

1つ目が、アンダーグラウンドに潜らず、ルールのもとで運用されることによって、犯罪などに巻き込まれる危険性が大きく減るということだ。
これはぼったくりのお店に誘導するキャッチだけではなく、良心的なお店に誘導するキャッチも摘発した新宿歌舞伎町のキャッチ問題に似ていると思う。警察によるキャッチの摘発によって、一旦はキャッチ行為そのものが歌舞伎町から一掃されたように見えたが、元々遵法意識が低いぼったくり店のキャッチは摘発を受けても行為そのものを辞めず、結果的に治安が悪くなってしまったのだ。
つまり、ルールのもとで正しく運営されるのであれば、パパ活行為のリスクを極限まで抑制することができると考えられるのだ。

2つ目が、新宿区の特徴的として観光客にアピールをすることことができ、更なる収益化につながるという点である。昨今はパパ活が社会問題化しており、景気後退と相まってパパ活の市場規模が縮小することが懸念されている。
そんな中、海外からの観光客に活路を見出すことで、個人事業主として独立しているパパ活女子を救い、経済の活性化を促すことができると考えられる。
そして、それが良いスパイラルを生み出し、新宿周辺にはさらに観光客が来ることになるだろうと考えられる。

迫りつつある新宿区議会議員選挙

新宿区議会議員選挙の投票率は年々下落傾向にある。

前回2019年4月21日の投票率は37.93%と、38.27%だった前々回(2015年4月26日)と比較して0.3%の下落がみられている。

無党派層が増えてきているのは国会議員選挙と同様だが、選挙に行かない人が増えることは、そのまま既存政党の有利になってしまう。

新宿区議会内での多数政党は自民党や公明党であり、彼ら・彼女らは新宿区で行われているパパ活については完全スルー状態。

パパ活のデメリットだけではなく、メリットについても考えた上で政策を推進しようと考えている細江聡さんに、今後ぜひ注目してもらいたい。

note:https://note.com/shinjuku_hosoe




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