今回編集部は、早稲田祭の名物企画である「早稲田王決定戦」を毎年企画している便利舎の担当者や候補者に独占取材を行い、出場する候補者の素性や、今回のテーマ、主催者の早稲田王に懸ける思いを語っていただき、気になる候補者の選考内容も少し聞き出し、今年の早稲田王の概要と魅力をまとめた。
候補者
今回エントリーがあったのは19名。その中から選ばれた4名が彼らだ。
一人ひとりの素性の前に候補者CMをご覧いただきたい。
【候補者CM解禁!】
今年の早稲田王の候補者は
こいつらだ!!!!!!
ガンガンリツイートしてくれ!#早稲田王 #早稲田祭 #企画集団便利舎 #衆議院選挙2017 #選挙にいこう pic.twitter.com/H8QATmeSlB— 早稲田王決定戦 (@king_of_waseda) October 19, 2017
以下が候補者に取材を行った内容である。
『早稲田のIT土方』笹津敏暉さん(商学部5年)
『WASEDAから早稲田へ』塚本拓真さん(社会科学部2年)ツイッター(@orehayuichiro51)
ザ ワセダ ガーディアン幹事長も務める。
つーつーおーる!は塚本さんへのインタビューをすることに成功したので内容を載せておこう。
~候補者としてアピールしたいことは何でしょうか?~
「僕が本気で早稲田を目指すようになったきっかけは早稲田祭に来たことです。
そこで、様々なパフォサーや教室展の早大生の熱に圧倒されました。
特に、僕が心打たれたのは、この早稲田王決定戦でした。
最初はビックリ人間コンテストかな?(笑)とか思いましたが、それは誤解で、あんな無理難題を乗り越えようとしてでも今の早稲田に、ステージを観に来てくれてる早稲田人に伝えたいことがあるから僕ら候補者はゲテモノを食べに行くんです。
無理難題をこなすのは主張するための試練であり、俺はどんな困難でも口だけじゃない実行力があるんだと示すための手段なんです。
何が言いたいか、最後の演説にご注目ください。
僕が本気で早稲田を目指した瞬間は、2014年早稲田王の西江さんの演説、特に「俺は大学に行きてえんじゃねえ!早稲田に行きてえんだ!」って言葉を聞いた時です。
みんな早稲田が好きで、その好きな理由はそれぞれなんだけど、ここには言い知れぬ不思議な魅力がたくさんあるんだろう、そう思ったんです。
二浪してまで諦めずに早稲田に来れたのも早稲田王決定戦の、早稲田祭の、そして早稲田の発するエネルギーのおかげなんです。
ありがとう、早稲田。ありがとう、早稲田を構成するすべての人たち。」
~ありがとうございます。早稲田への愛と情熱を感じます。そして、伝えたいことが何なのか気になって、今から早稲田祭が楽しみです。今の話が既に素晴らしすぎるのですが、観客やこの記事を読む人が食いつきそうなことって何かありますか?~
「僕が早稲田王になるために昨年からオオグソクムシを食べてるって聞いたら食いつきますかね?」
~(早稲田王への情熱が計り知れない・・・)。ところで、キャッチフレーズの「WASEDAから早稲田へ」とはどんな意味を込めたものでしょうか?~
「早稲田の早稲ってのは、早く開花し、早く成熟したもので、それが出来上がる田が早稲田なんですね。その地名を由来に東京専門学校から早稲田大学という名前になりました。
時代が変わっても久遠の理想を持ち続け、進取の精神を持ち備えた早大生は早稲なんだと思う。そんな精神を持った早大生を生み出すフィールドこそが「早稲」「田」なんだと思います。
WASEDAって?世界のWASEDAへって意味らしいですよ?何ですか?ルー大柴ですか?
もともとは早稲田からWASEDAへというのが大学側が打ち出したキャッチフレーズですね。日本の早稲田から世界の早稲田へ。という意味が込められ、世界にも通用する大学へと施策を打っていこうという意味らしいですよ。
ハハハ、くだらない。たしかに今、世界はグローバル化の波に乗っています。それとともにSNSの普及で様々なボーダレスの結果、我々若い世代は同調圧力を強いられています。
他人と同じじゃなきゃって圧力が学園闘争時代と比べてあからさまに強いですしSNSがそれに拍車をかけている。今こそ早稲田の進取の精神の危機である。と思ってこのキャッチフレーズにしました。」
~今こそ原点回帰。今年の早稲田王のテーマの背景にある「純粋な勝負」ともつながりそうな気がします。お忙しいところありがとうございました。早稲田王でのご活躍を期待しています。~
『大和国のドスマウス』室田和彦さん(社会科学部3年)(ツイッター@hima_itsumo)
100ハイの実行委員長。
室田さんにも同じ質問をインタビューをすることに成功した。
~候補者としてアピールしたいことは何でしょうか?~
「引っ込み思案で人見知りで女性を前にすると石になるという以外、ごく普通の大学生の僕でも早稲田王になれるチャンスがある。早稲田は可能性がゴロゴロ転がっていて、その機会を活かせるか否かは自分にかかっているということ。」
~ありがとうございます。候補者の選考に通った時点でもう勇気を与えられています。ところで、観客やこの記事を読む人が食いつきそうなことって何かありますか?~
「記憶が確かなら、二年前つーつーおーる!さんに僕がツイッターにあげていた写真を無断転載されたと言う苦い思い出があります。
当時は連絡しても全くレスポンスもなくコンプライアンスどーなってんだと怒りに震えていましたが今は早稲田王に集中していて全然気にしていませんよ!」
~大変失礼いたしました。二年前の運営者にしっかり伝えておきます。そして当に王のような心の広さ。ありがとうございます。ところで、キャッチフレーズの意味はどんなものでしょうか?~
「奈良県出身のネズミなので」
~それではゲテモノ食いには期待できますかね(笑)。お忙しい中ありがとうございました。それでは早稲田王でのご活躍を期待しています。~
『百十(キロ)の王』鈴木崚さん(商学部3年)
早稲田大学帰宅同好会(@waseda_kitaku)幹事長
優勝後のインタビューがこちら↓に掲載されている
【早稲田王決定戦2017 優勝者インタビュー】〜前半〜
2017年のテーマ『王ならば圧倒しろ』
これは、誰もが認めるような圧倒的なパフォーマンス、キャパを観客に見せたいという主催者の考えだ。
去年は逆境を候補者がどう乗り越えていくかという所に焦点を置いていたが、今年は純粋な勝負で周りを圧倒するということに焦点を置いている。
例えば、大食い番組は、食べるという誰でもできることを「量」という観点で誰も成しえない領域まで達する人が出てくるから視聴者は圧倒され、勝者は大食い王として人から慕われる。
早稲田王のゲテモノ食いでは「味」という観点で誰も成しえない領域で達するから観客は圧倒され、勝者は早稲田王として学生から慕われる。
これによって食べ物の可食部が増え、日本の食料廃棄を減らすことにもつながるのではないか。
ゲテモノ食いにはこんな深い訳があったとは、筆者も驚いた。
ちなみに筆者は気になっていたのであのゲテモノたちは食べて大丈夫なのかと聞いてみたところ、主催者側がまず食べて安全である事を確認しているらしい。便利舎強い・・・。
候補者の選考について
今年は19人エントリーして4人が候補者に選ばれたようだが、その選考方法について差し支えのない範囲で聞いてみた。
選考内容はESと面接のようだが、今年面接で聞かれたことは
- 早稲田愛を自分の言葉で語る
- 今までの人生の中で熱盛だったこと
だという。これ以外に毎年恒例の質問もあるがそれは言えない。
選考の基準は早稲田王のテーマに即しているかということが今年の主催者の中ではあったらしいが、そればかりは面接官によって異なるので出る人は自分の想いを素直に伝えればいいのではないか。
告知
時間と場所
日時:11月5日(早稲田祭2日目)13:35~14:05
場所:大隈講堂前ステージ
魅力
・今年は大隈講堂前で開催されるから入場制限がない。
・満員の3000人という、通常企画の中では一番観客の集まる企画である。
楽しむコツ
・全員で紺碧歌うときに一体感があるので、歌詞を覚えておく。
主催者が伝えたいこと
みんな王になりたいだけでなく、伝えたいことがあるから出場する。
だから、優勝者の演説をしっかりきいてほしい。
過去の観客の声
「これが早稲田らしさ。」
「早稲田でしかできない企画。」